ソニーの数多ある製品のなかでもラジオ部門は最早主力商品ではないようで、特に短波が受信可能なラジオについては新機種の開発をしていないような感じがするのは、多分気のせいではないだろう。
もう既に生産が完了して暫く経つのだが、ソニーのBCL仕様最後の高級機である。
機能は同期検波や周波数だけでなく放送局名や放送時間帯までプリセット・表示が可能など多機能なのだが、プリセットの設定操作が煩雑で未だに説明書なしでは解らない。
丸型の選局ダイアルも装備されているのだが、周波数を移動させるとプツプツ音が途切れるのも×。高機能・高性能なのだがラジオ内部由来のノイズが多く、音質もイマイチ。しかしFMでの音声は◎なので内臓スピーカーのせいではないと思う。
せっかくの高機能・高性能を使いこなせていないのが勿体無いのだが、クーガー2200のような「操作する愉しさ」を感じる事が、残念ながら私にはできない。