スカイセンサー5900(ICF-5900)



 元々東通工(東京通信工業:現在のSONY)は、トランジスタラジオの会社である。

 そのソニー製のアナログチューニング式ラジオで一般家庭用製品の最高傑作が本機であると思う。

 ちょうどBCLが流行していた最盛期を担ったのが、このスカイセンサー5900と松下のクーガー2200で、事実この2機種が販売完了した頃にBCLブームが下火となっていったのである。

 私個人的には5900は操作性も目盛読取も「癖」があり、どちらかといえば2200のほうに好感を持っているのだが、この5900も名機である事に異論はない。

 本体の真ん中に配置された短波帯の調整ダイアルの+側に回すと感度低下があり、設計の構造上10.7MHz付近が受信できないのは、2200と較べて明らかな弱点である。

 本機も発売から30年以上経っているのだが、デザインが秀逸でいま筐体を見ても古臭さを感じさせないのが素晴らしい。 



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