Nikon D2Hs

 私は今もD1Hの現役ユーザーである。カメラ本体は大振りで重量級なのだが、構えた時のバランスがよく、撮影の際に大きさ・重さゆえにカメラをしっかり構える癖がつき、その結果カメラ振れを起こしにくいというメリットもあるのだ。
 D1Hの紹介ページにも書いたように、私は受光素子の画素数の少なさは全く気にならない。むしろそれを有難く思っている程なのだ。それなら何故後継機であるD2Hsを買ったのか? それには明確な理由がある。
 理由は、ストロボ(ニコンでは「スピードライト」と呼称している。ストロボは「キャタピラ」と同様に、元商標なのだ)発光時の調光精度が、D-TTLでも100枚に1枚程度の割合で露出の失敗があるのが気になりだしたのである。

 事実N社においても、D1HやD100の頃のカタログには、同社純正のスピードライトのは「D-TTL対応」と謳っていたのが、D2Hのカタログにはスピードライトも世代交代しており、今度は「i-TTL対応」となっているのだ。
 当時の私はN社純正のスピードライトはD-TTL対応以前の「SB-28」しか持っておらず、正直これとD1Hの組合せでは全く使い物にならないので、買換を決めたのだが、その時には機種がi-TTL対応の「SB-800」になっており、i-TTLで調光精度が飛躍的に改善されたのを知ってしまったのである。
 そうして、どうしてもD2Hsが欲しくなって、デジタルカメラ全盛の時代になるのを見越して、もう使わないであろう購入時高価だった「ハッセルブラッド」とその交換レンズ3本を処分して、D2Hsを手にしたのだ。
 D1Hからの進化は、
1、260万画素→410万画素になった。
2、オートフォーカスのセンサーの数が、5→11に増えた。
3、連写速度が秒速5→8コマに高速化。
4、バッテリーがNi-MH(ニッケル水素)→リチウムイオンに進化
5、背面の液晶画面が大型化した。
6、i-TTLに対応し、純正スピードライト発光時の調光精度が著しく改善された。
7、RAWとJPEG画像データを同時記録できるようになった。

といった具合で、機能的に大いに満足している。

 画素数が増えたのだが、それでもRAWデータのサイズは4〜5MBまでで、処理能力の低いPCでも快適に画像処理が行えるのは、いちどそれに慣れてしまうと戻れなくなる「良さ」なのだ。


 

性 能 表

メーカー  ニコン 
形  式   APS-Cサイズフォーカルプレン式デジタル一眼レフ 
レンズマウント   専用バヨネット(ニコン・Fマウント) 
ファインダー   ペンタプリズム固定式一眼レフファインダー
 
シャッター   電子制御・上下走行式フォーカルプレンシャッター 
シャッター速度   30s〜1/8000秒 X=1/250 
 発 売 年  2005年 


 

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