初代G1は「レンズが交換可能なT2を」というユーザーからの要望に応えるコンセプトで開発された。
一眼レフではないのでミラーの干渉を防ぐための、フィルムからレンズ最後端までの空間(フランジバックという)が少なくてすみ、その方が画質的にも有利な為、交換レンズのマウントは新規のものが採用された。
G1の製品発表はCONTAXユーザーに歓迎され、レンズ群を含めて高評価を得たのだが、「譬えカメラ本体が少し大きめになっても、オートフォーカスの精度と合焦速度、連写速度の向上・改良を!!」とのユーザーの要望が多くなり、G1の改良版として発売されたのだ。
AFセンサーはG1のパッシブ方式に加えアクティブ方式との「二刀流」となり、合焦速度と精度の向上は多くのユーザーを納得させる仕上がりとなった。
しかしAFと同じように要望が多かったファインダーの改良は、パララックス(視差)補正枠の改良程度に留まり、見え具合とファインダー画面の大きさはG1とほとんど変わらなかったのが残念である。
操作系はCONTAXお馴染みのダイアル式で、シャッター速度と露出補正が同居していたG1に対して、G2は夫々ダイアルが独立して使い勝手がよいよう改良された。
更にG1のシャッター速度が1/2000秒止まりであったのに対して、G2はマニュアル時は1/4000秒、AE時は1/6000秒に進化したのが嬉しい。
G2は一眼レフ程の重量もなく、交換レンズも一眼レフのそれらと較べて小型なので、持ち運びやすく使いやすいし、しかも写りは折り紙付きと「いい事ずくめ」なのだが、レンズマウントがGシリーズ独自のものであるのが災いして、後に主流となるデジタルカメラに応用が利かないので、中古カメラ市場では性能・実力に対してカメラ本体・交換レンズ群共に、実に不甲斐ない価格で流通しているのが哀しい。
性 能 表
メーカー | 京セラ |
形 式 | 35ミリフォーカルプレン式レンジファインダーカメラ |
レンズマウント | 専用バヨネット(CONTAX Gマウント) |
ファインダー | 実像式ズームファインダー 視野率約90%、 倍率0.57倍(45mm・視度-1D・無限遠の場合) |
シャッター | 電子制御式上下走行メタルフォーカルプレンシャッター |
シャッター速度 | マニュアル時:4s〜1/4000秒、X=1/200秒 |
発 売 年 | 1996年 |